肌と肌を合わせる

 
 
3年前一番下の息子を
帝王切開で出産したのですが、
術後チアノーゼとなり
大きな病院に運ばれました。
 
 
病名は
肺血栓塞栓症
肺水腫
産褥心筋症
のトリプルパンチ
夫は生存率50%といわれ、
私の死を覚悟したそうです。
 
私はというと
意識がないなかで、
「まだ赤ちゃんだっこしてないんだよー死んでたまるかー!!!」
ともがくけど、身体に力が入らず
魂と身体が繋がってない感じを彷徨いました。
ほんと上からみんなを見たの。
その後意識はもどったものの
身体はまだまだ。
 
そんななか集中治療室に
母がお見舞いに来てくれました。
「大丈夫?びっくりしたよ。」
 
と私の手を握ってくれた手は
幼い頃つないだガサガサの手。
 
でもその手で体温を感じ
一気に幼い頃に戻って
自然と涙が出てきました。
 
何十年ぶりだっただろうか。
 
母と手を繋いだのは。
 
親子の触れ合いって大事っていうけれど、
あぁ〜こういうことかって35歳で
体現した感じでした。
触れ合うって
マッサージのように
直接触れることだけじゃなくて
ママたちが何気なく毎日やる
だっこやおんぶ、
手を繋いで歩く。抱きしめる。
ってことも触れ合うということだと思う。
 
 
手冷たいな、温かいな
今日は体温たかいな
汗のにおいがするな、
肌がぷにぷにだな、柔らかいなとか。
五感で感じること全て。
 
 
 
 
日常に、ごく当たり前に
あふれていること。
そして何歳になってもできること。
でもそれを意識するか
しないかで見えてくる景色はかわってくる。
だからママたちにも
体現してほしいなぁ。
 
運搬するためのだっこではなく
赤ちゃんと一体となるだっこを!
赤ちゃんを感じるだっこを!
きっとママも赤ちゃんも
あぁ気持ちいいな、
落ち着くなーって
なると思うんだよなぁ。
そんな経験
ぜひ赤ちゃんがだっこできるときに
してほしい。
だっことおんぶを教える私だからこそ
そんな気持ちもママたちに
伝えていきたいな。
ってことで、
恥ずかしくて言えなかったけれど、
気づかせてくれた
お母さん、ありがとう。
ハンドクリーム送ります笑笑
 
 
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