☆なぜスキンシップは大切なのか 2016.8.25☆
育児をする中で「赤ちゃんとのスキンシップは大切ですよ~」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
でもなぜ大切なのか?
ぼんやりと赤ちゃんの発達にいいとか気持ちが落ち着くとかはご存知の方が多いと思います。
私が学生のころ幼児心理学を学ぶ中でスキンシップは重要だということを証明した有名な実験の話がありました。
それはアメリカのハリー・ハーロウという心理学者が行った実験です。
【実験内容】
生まれたばかりのアカゲザルの赤ちゃんを2種類の母の模型で育てる実験をしました。
一つは胸に哺乳瓶がついている針金製の代理母、もう一つは哺乳瓶はついていないものの、毛足の長い柔らかい布で針金を包みヒーターで体温ほどに温められた代理母です。
ハーロウは生後間もない赤ちゃんザルをこの2つの代理母が置かれた部屋で育て、赤ちゃんザルがどちらの代理母をより好むかを観察しました。
【実験結果】
その結果、赤ちゃんザルはお腹がすくと針金の代理母のところに行ってミルクを飲みますが、成長するに従い布製の代理母にしがみついていることが多くなったそうです。
今まではお腹を満たしてくれるほうに愛着を示すというのが定論でした。しかしミルクをくれるわけではない布製の代理母の方にに愛着を示したのです!
そして、音がでるおもちゃを中に入れると赤ちゃんサルは驚き急いで布製の代理母にしがみつきました。はじめは震えていましたが、しばらくすると落ち着き布製の代理母のもとを離れおもちゃに興味を示すようになったということです。
一方、針金の代理母しかいない部屋に先ほどと同じおもちゃを入れるとゲージの隅で恐怖の声をあげブルブル震え続けおもちゃに興味を示すことはなかったという結果でした。
【実験結果から言えること】
この実験から、ハーロウは授乳よりも接触し温かさを感じる安心感こそが、母子の関係においてとても重要であるという結論に至りました。
つまり親子の愛着を築くためには、心地よい肌のぬくもり、やわらかさ、それらを感じるためのスキンシップがとても大切だということがわかりました
そればかりではなく、布製の代理母からの安心感が得られた赤ちゃんザルは自らおもちゃを探索してみよう、チャレンジしてみようという気持ちになり動いていますが、針金の代理母で育った赤ちゃんザルは怯えるばかりで探索行動はみられなかったということです。つまり、子供が何かに挑戦してみよう、やってみようという行動に出るのはママの愛があって守ってくれる存在があるから、勇気を出して外の世界に飛び出していけるということなのです。
「うちの子チョロチョロして好奇心旺盛で・・・」と悩んでいるママも多いと思いますが、それはママの愛情がお子さんにちゃんと届いているからこその行動なんですね。
【まとめ】
私たち親子の関係でもそうだと思います。ただおっぱいをくれているママではなく、笑顔でしゃべりかけ、たくさん抱っこしてもらい肌と肌の安心感が得られる。このことが大事なんだと思います。
つまりはベビーダンスって最高のスキンシップではないか!!ということなのです(笑)
ぜひそんなベビーダンスお試しあれ!
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赤ちゃんとママが抱っこ紐で踊る ベビーダンス 渡邉恵里香
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●実験写真はトータルセラピー研究所様ブログよりお借りいたしました。