私が防災士になった理由 その②
一個前の投稿で、
防災士になった理由を書いたが、
実はもう一つ理由がある。
発災後
当時は原発の汚染が酷い状況だったり
大規模停電が行われて
街のなかがピリピリしていた。
目に見えない原子力に
私も幼い子をかかえて
不安だった。
急な雨が降ってきたら
原子力の雨だと怖くなり
子供が濡れないように
全力で守った。
（以前学生時代2キロ圏内に実家があり
東海第二原発放射能漏れも
経験し、検査などうけたことがある。）
その時の怖さが蘇ってきた。
発災から14日後私は夫の実家福岡県に
子供と避難することになった。
飛行機に乗った瞬間に
毎日の余震から解放されること
原発から離れることに安堵したのと同時に
離れ離れになった夫や両親がたまらなく
心配だった。
福岡に着くと、
そこは別世界だった。
ネオンはひかり、
震災なんてなかったかのように
穏やかだった。
食料もある
水も電気も使える。
それから数日後、
気分転換に行ったほうがいいよと
母のすすめで
子供と支援センターにいった。
こどもと外出したのは
久しぶりだった。
そこで他のママと世間話をするなかで
震災を経験して
福岡に避難してきたことを伝えた。
すると
「まじですか？
やっぱりほんとにいたんだー
そういう人。
震災も遠いとこで起きたから
実際に経験した人がここにいるなんて
びっくりですー」
と驚かれた。
まるでどこか遠くでおきていて関係ないかのようだった。
福岡、鹿児島にいると
なぜか地震への備えのピリピリ感がない。
あまり揺れないからなのか。
いや、大きな地震を経験した地域もあるはずだが。
経験の差なのか、、、
地域柄なのか、、、
（個人的見解です）
でも全国どこでなにがあるか
わからない昨今。
縁あって九州に
きたからこそ、ママたちに
私ができることを少しでも
伝えようと思った。
そして伝えながら自分自身も
当時の恐怖を癒やしてるのかもしれない。
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